近代と未来を生かし続ける

04/02/2016 デザインと情報 / 町と住まいと

ネットニュースでシンポジウムを知り、飛び込み参加した市民です。この日は神奈川近代美術館鎌倉館の閉館日でもあり、「近代」について考えざるを得ない日となりました。これまで企業の問題を一緒に解いていくような仕事をしてきたのですが、法人も、地域も、行政も、そもそも個人の集まりではないか?問題ばかりが増えていく中、連携は難しいものなのか?という、そんな思いからの参加でした。

御成遺産の保全と活用を考えるシンポジウム
主催:「図書館とともだち・鎌倉」「御成小講堂の保全活用をめざす会
会場:2016年1月31日 鎌倉中央図書館3階多目的室

近代と未来をつなぐ、これからの図書館と講堂に期待して

この日、情報発信が弱いのではないかと申し上げました。地域への参加や連携についての知識が未熟な、自分自身の反省からの発言でありますが、今に伝える「近代」の扱いは、建物も資料もバラバラ。これまであった多くのことはデザインされていません。アーカイブし、公開し、積み上げていくべきだと強く感じました。建物も情報も同じです。相当な数のアイデアも、見えていない近代史も、つむいで、幹をつくり、枝葉も育て、分かりやすいかたちで発信して伝えていく。そんなデザインや編集が必要だと思うのです。

使うことで生きつづける

御成小の立派な正門。別のあたらしい門で、学校の敷地と近代遺産部分とを、切り分けるべきでしょう。学校と講堂及び図書館とをわけることで、管理方法や今後のありかたが描きやすくなるのではないでしょうか。今のままでは児童にも市民にも観光客にも、触れてはならぬ他人ごとに見えてしまっています。危ないから近寄るなというのは悲しいものです。

鎌倉旧図書館 (1936)は日本最古の木造図書館の部類ではないか。傷みは激しい。

全景。保存が決まった!いずれ会合や講演がここできっと行われる。

御成小講堂(1933)。学校の警備員さんにことわり近景パシャリ。危ないから近寄るなという貼紙が強烈に悲しい。

建物は日々痛み続けています。空き家のままでは放火等、防犯上も危険との話があがりました。まさに、一刻も早く修復を進め、講堂も図書館も、灯りを入れることこそが急務。とりあえずの準備室としてでも、利用できる日が来ることを期待します。

講堂全景。きっと盛大に講演会が行われることだろう。

近代を継承し、なつかしさと新しさを育てていく

スクラップビルドの時代を終わらせたのは本当に素晴らしいことです。建物を残すことは決まりました。みなさんで遺す御成遺産。中世を先人が遺してくれたように、近代を遺すために、図書館や講堂をどう利用していくか。多くの仕事や学び、喜びを生み出せる強烈な可能性を秘めていますよね。まずは始めるしかない。そう言いながら、とにかく始めていくのでしょうね。学びながら、わたしも今できることをやるしかないようです。人も建築も情報も大事な資産に育ちますように!

どうも失礼いたしました。<(_ _)>

前に書いた「40年続いた町の本屋さんの進化」や、「東京ドーム7個分の空き地の話」にも共通した感覚を得ることができます。

つづく